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プリンスメロンの収穫時期を調査!見分け方と育てやすい品種

家庭菜園でプリンスメロンの栽培に挑戦する際、多くの方が気になるのが収穫時期ではないでしょうか。

プリンスメロンの収穫時期のサインである離層の見極めを間違えると、せっかく育てたメロンがまずい結果に終わり、失敗と後悔につながることもあります。

メロン栽培は難しいと感じるかもしれませんが、注意点を押さえれば、プランターでの栽培や放任栽培も可能です。

この記事では、プリンスメロンの収穫タイミングに加え、そもそもメロンはいつから日本にあるのかという歴史的背景から、家庭菜園でメロンを育てる際に知っておきたい、育てやすい品種についても解説します。

例えば、黄金色の果皮が美しい金シャリメロン、収穫が簡単なムーンライトメロンの特徴、お絵かきも楽しめるころたんなど、魅力的なメロンを紹介していきます。

ポイント

  • プリンスメロンの収穫時期を見極める具体的なサイン

  • 収穫に失敗して、まずいメロンにしないための注意点

  • 家庭菜園に向いている、プリンスメロン以外の育てやすい品種

  • プランター栽培や放任栽培で成功するためのコツ

プリンスメロンの収穫時期を見極めるサイン

  • プリンスメロンの収穫時期サインは離層

  • 収穫を間違えるとまずいメロンになる?

  • 日本のメロンはいつから?その歴史

  • プリンスメロンの栽培はプランターで挑戦

  • 栽培が難しい場合の注意点とは

プリンスメロンの収穫時期サインは離層

プリンスメロンの収穫時期を判断する最も確実なサインは、ヘタの付け根に現れる「離層」です。

離層とは、果実が熟して、つるから自然に離れようとするときにできる、ひび割れのようなリング状の線のことを指します。

なぜなら、この離層の形成は、メロンが成熟し、糖度が十分に乗り、食べごろになったことを示す自然な合図だからです。

植物が子孫を残すために、熟した果実を落として動物に食べてもらい、種子を遠くへ運んでもらうための仕組みが関係しています。

具体的には、プリンスメロンの場合、果実とつるをつなぐ果梗(かこう)という部分の周囲に、全周にわたって細かいひび割れが入り始めます。

このひびがはっきりと確認できるようになったら、収穫の絶好のタイミングです。

手で軽く持ち上げるだけで、ヘタがポロッと取れる状態が理想的といえます。

このサインを見逃さないために、交配日から40日前後を目安に、毎日観察することが大切です。

他にも、果皮全体がわずかに黄色味を帯びてきたり、メロン特有の甘い香りが強くなったりすることも収穫が近いサインですが、品種や栽培環境によって差が出やすいため、離層の状態を最も重要な判断基準にすることをおすすめします。

収穫を間違えるとまずいメロンになる?

収穫タイミングを間違えると、せっかく育てたメロンがまずいと感じられることがあります。

これは、収穫が早すぎても遅すぎても、メロン本来のおいしさが損なわれてしまうためです。

収穫が早すぎる場合

収穫が早すぎた場合、メロンは十分に糖度を蓄積できていません。

そのため、甘みがほとんどなく、ウリ科特有の青臭さが強く感じられます。

メロンは収穫後に追熟させることで果肉が柔らかくなり、香りが増しますが、収穫時点で不足している糖度自体が追熟によって上がることはありません。

つまり、早く収穫しすぎると、いくら待っても甘くならず、硬くてまずいメロンになってしまいます。

収穫が遅すぎる場合

一方、収穫が遅すぎると、果肉が熟しすぎてしまいます。

追熟が進みすぎると、甘み成分がアルコールに変化し始め、苦味やピリピリとした刺激(電気メロンと呼ばれることもあります)を感じることがあります。

また、果肉が発酵してしまい、不快な匂いが発生することもあります。果肉はドロドロに溶けてしまい、食感も悪くなるため、おいしく食べることはできません。

このように、収穫のタイミングはメロンの味を決定づける非常に重要な要素です。

前述の通り、離層の発生や香り、果皮の色などのサインを総合的に判断し、最適な時期を逃さないように注意深く観察することが、おいしいメロンを味わうための鍵となります。

日本のメロンはいつから?その歴史

現在私たちが親しんでいるメロンですが、その歴史は古く、日本での栽培の道のりは長いものでした。

メロンの歴史を知ることは、品種の多様性や栽培の工夫への理解を深めることにつながります。

メロンの原産地はアフリカ大陸や中近東とされ、紀元前から栽培されていたと考えられています。

日本に最初に伝わったのは、西洋系メロンの祖先にあたる「マクワウリ」などの東洋系メロンでした。

弥生時代の遺跡から種子が発見されていることから、少なくとも2000年以上前から日本で栽培されていたことがわかります。

一方、現在主流となっているアールスメロン(マスクメロン)に代表される西洋系メロンが日本に導入されたのは、明治時代中期以降です。

当時は栽培技術が確立されておらず、温室栽培が必要な高級品で、一般庶民の口に入ることはほとんどありませんでした。

日本のメロン史における大きな転換点となったのが、1962年(昭和37年)に発表された「プリンスメロン」の登場です。

これは、日本のマクワウリとヨーロッパのシャラントメロンを交配させて生まれた品種で、マクワウリの育てやすさと西洋メロンのおいしさを兼ね備えていました。

露地栽培が可能で安定して収穫できることから、「大衆メロン」として爆発的に普及し、メロンが一気に身近な果物となったのです。

このように、日本のメロンは古来からのマクワウリを基礎とし、明治以降に導入された西洋系メロンとの交配を重ねることで、独自の発展を遂げてきました。

プリンスメロンの誕生が、その後のアンデスメロンやクインシーメロンといった多様な品種開発へとつながり、現在の豊かなメロン文化を築き上げたといえます。

プリンスメロンの栽培はプランターで挑戦

プリンスメロンは、家庭菜園でも十分に栽培が可能で、特にプランターを使えばベランダなどの省スペースでも挑戦できます。

プランター栽培は、畑がなくても始められる手軽さが最大のメリットです。

プランターで栽培する場合、容器のサイズ選びが重要です。

根が十分に張れるよう、直径および深さが30cm以上ある、容量20リットル以上の大型の丸形プランターを用意しましょう。

1つのプランターに1株植えるのが基本です。土は、市販の野菜用培養土を使うと、肥料が配合されているため手軽で便利です。

植え付けは、遅霜の心配がなくなった4月下旬以降、最低気温が15℃以上を安定して超えるようになってから行います。

苗は、本葉が4~5枚程度で、節間が詰まってがっしりしたものを選びましょう。

植え付け後は、支柱を立ててつるを誘引する「立体栽培(あんどん仕立てなど)」にすると、風通しが良くなり、病気の予防にもつながります。

ただし、プランター栽培には注意点もあります。

畑と比べて土の量が限られているため、水切れや肥料切れを起こしやすいです。

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしてください。

特に夏場は乾燥しやすいため、朝夕2回の水やりが必要になることもあります。

追肥は、実が卵くらいの大きさになったタイミングから、2週間に1回程度、化成肥料を適量与えます。

このように、適切な容器を選び、水と肥料の管理を丁寧に行うことで、プランターでも甘くておいしいプリンスメロンを収穫することが可能です。

栽培が難しい場合の注意点とは

メロン栽培は、他の夏野菜に比べて難しいと感じる方が多いかもしれません。

その主な理由と、失敗しないための注意点をいくつか紹介します。

これらを理解しておくことで、栽培の成功率を高めることができます。

温度管理の難しさ

メロンは高温を好む植物で、生育適温は25~30℃です。

特に発芽や苗の活着には高い地温が必要で、定植時期が早すぎると生育不良の原因になります。

対策として、植え付けは十分に暖かくなってから行い、必要であればホットキャップなどで保温するとよいでしょう。

病害虫のリスク

メロンは、うどんこ病やつる割病といった病気にかかりやすい作物です。

特に、雨に当たると病気が発生しやすくなるため、プランター栽培の場合は雨の当たらない軒下で管理するのが理想です。

また、アブラムシやウリハムシなどの害虫もつきやすいので、発見次第、早期に駆除することが大切です。シルバーマルチを敷くと、害虫の飛来をある程度防ぐ効果が期待できます。

整枝・摘心・人工授粉の手間

おいしいメロンを育てるには、整枝(つるの整理)、摘心(芽の先端を摘む)、人工授粉といった作業が欠かせません。

これらの作業を適切なタイミングで行わないと、実がつかなかったり、ついたとしても大きくならなかったりします。

例えば、プリンスメロンは孫づるに実がつきやすいため、親づるを本葉5~6枚で摘心し、伸びてきた子づるの10節以降につく孫づるを利用します。

また、確実に着果させるためには、晴れた日の午前9時頃までに雄花の花粉を雌花につける人工授粉が推奨されます。

これらの作業は少し手間がかかりますが、一つ一つの工程を丁寧に行うことが、質の良いメロンを収穫するための重要なポイントです。

栽培が難しいと感じる場合は、まずはこれらの基本的な管理作業を確実に行うことから始めてみましょう。

プリンスメロンの収穫時期と育てやすい品種

  • 初心者でも育てやすい品種

  • 手間が少ない放任栽培できるメロン

  • 絵が描けるメロンころたんもおすすめ

  • 黄色い皮の金シャリメロン

  • ムーンライトメロンの特徴と魅力

  • プリンスメロンの収穫時期と栽培のコツ

初心者でも育てやすい品種

メロン栽培をこれから始める初心者の方にとって、どの品種を選ぶかは成功を左右する重要な要素です。

栽培の難易度は品種によって大きく異なるため、まずは育てやすいとされる品種から挑戦することをおすすめします。

育てやすい品種に共通する特徴は、病気に比較的強く、日本の気候(特に多湿)への耐性があり、整枝などの管理がそれほど複雑でないことです。

前述の通り、プリンスメロンはマクワウリの育てやすさを受け継いでいるため、家庭菜園向きの代表的な品種です。

しかし、他にも初心者におすすめできる魅力的な品種がいくつか存在します。

例えば、近年人気が高まっているネットメロンの「ころたん」は、プランターでも育てられるミニサイズで、病気に強く作りやすいのが特徴です。

また、「ムーンライトメロン」のように、収穫時期が果皮の色で分かりやすい品種も、収穫のタイミングで失敗するリスクが少ないため、初心者には心強いでしょう。

ここでは、家庭菜園で育てやすいメロンの品種をいくつか比較してみましょう。

品種名

特徴

栽培難易度

収穫の目安

プリンスメロン

ノーネット。育てやすく甘みが強い。

★★☆☆☆

交配後約40日。離層で判断。

ころたん

ネット系ミニメロン。プランター向き。

★☆☆☆☆

開花後約45~50日。ヘタが取れる。

金シャリ

マクワウリ系。歯ざわりが良く強健。

★☆☆☆☆

果皮が濃い黄色になる。

ムーンライト

ネット系。果皮の色で収穫時期がわかる。

★★☆☆☆

果皮が緑から黄色に変わる。

このように、それぞれの品種に異なる魅力と育てやすさがあります。

自分の栽培環境や、どのようなメロンを育ててみたいかに合わせて、最適な品種を選んでみてください。

手間が少ない放任栽培できるメロン

家庭菜園を楽しむ上で、「できるだけ手間をかけずに栽培したい」と考える方も少なくないでしょう。

メロン栽培では整枝や摘心といった作業が一般的ですが、中には比較的放任栽培に近い形で育てられる品種も存在します。

放任栽培とは、厳密な整枝や摘心をせず、つるを自然に近い形で伸ばして育てる方法です。

この方法の最大のメリットは、管理作業が大幅に軽減されることです。

ただし、全てのメロンが放任栽培に向いているわけではありません。

多くの品種では、つるが茂りすぎて風通しが悪くなり、病気が発生しやすくなったり、栄養が分散して実が大きくならなかったりするデメリットがあります。

放任栽培に比較的向いているのは、もともと生育旺盛で、分枝性が高く、着果しやすい性質を持つ品種です。

例えば、「スイートミニメロン」という品種は、生長速度が速く分枝性が高いため、基本的に摘芯・整枝を行わない放任栽培でもよく実るとされています。

また、ナント種苗の「ムーンライトメロン」も、放任栽培でも糖度が高くなりやすく、収量も期待できるとされています。

ただし、放任栽培であっても、最低限の管理は必要です。

例えば、地面を這うつるが泥はねで病気にならないよう、ポリマルチや敷きわらを敷くといった対策は有効です。

また、実がつき始めたら、地面に直接触れないようにメロンマットなどを敷いてあげると、果実が傷んだり、虫の被害にあったりするのを防げます。

完全に手間いらずというわけにはいきませんが、品種を選び、少しの工夫をすることで、手間を抑えたメロン栽培を楽しむことは可能です。

絵が描けるメロンころたんもおすすめ

家庭菜園でメロンを育てる楽しみを、さらに広げてくれるユニークな品種が「ころたん」です。

サカタのタネが開発したこのネット系ミニメロンは、育てやすいだけでなく、収穫前に果実に絵や文字を描けるという、他にはない大きな魅力を持っています。

ころたんは、果重が300~500gと食べきりサイズで、プランターでも手軽に栽培できるため、ベランダ菜園にも最適です。

病気に強く、栽培管理も比較的簡単なため、メロン栽培が初めての方や、お子様と一緒に楽しみたいファミリーにもぴったりです。

最大の特徴である「お絵かき」は、ネット模様が出始めるタイミングで行います。

果実の表面に、竹串や釘などで深さ1mm程度の傷をつけることで、その傷が治る過程でかさぶたのようになり、絵や文字として浮かび上がります。

名前やメッセージ、好きなキャラクターなどを描けば、世界に一つだけのオリジナルメロンを作ることができます。夏休みの自由研究のテーマとしても非常に人気があります。

味も本格的で、糖度は15度以上になることもあり、ウリ科特有のクセが少なくさわやかな甘みが特徴です。

収穫の目安は開花後45~50日程度で、完熟するとヘタが自然にポロッと取れるため、収穫タイミングが分かりやすいのも嬉しいポイントです。

栽培する過程から収穫、そして食べるまで、一貫して楽しめる「ころたん」は、家庭菜園に新しい価値と喜びをもたらしてくれる、非常におすすめの品種です。

黄色い皮の金シャリメロン

「金シャリ」は、宇治交配によって育成されたマクワウリの一種で、そのユニークな見た目と優れた食味から家庭菜園で人気のある品種です。

黄金色の果皮に白い縦縞が入る美しい外観が特徴的です。

この品種の最大の魅力は、その育てやすさと食感にあります。

草勢が強く、病害にも比較的強いため、メロン栽培で懸念されがちな病気のリスクを抑えながら栽培できます。

マクワウリの系統なので、日本の気候にもよく適応します。

食味に関しては、「シャキッ」とした歯ごたえのある独特の肉質が楽しめます。

一般的なメロンのなめらかな食感とは一味違った、さっぱりとした食感が好きな方には特におすすめです。

糖度は14~15度と十分に高く、爽やかな甘みと合わさって、非常に優れた味わいとなります。果重は500~700g程度と、プリンスメロンより少し大きめのサイズに育ちます。

栽培管理も比較的容易で、基本的な整枝を行えば安定した収穫が期待できます。収穫のタイミングは、果皮の色で判断しやすいのも利点です。

果実全体が美しい濃い黄色に色づいたら、収穫適期となります。

このように、「金シャリ」は育てやすく、見た目も美しく、独特の食感とおいしさを兼ね備えた、家庭菜園に彩りを加えてくれる魅力的な品種です。

ムーンライトメロンの特徴と魅力

「ムーンライトメロン」は、ナント種苗によって2018年に発表された比較的新しいネットメロンで、家庭菜園家にとって多くの魅力を持つ品種です。

その最大の特徴は、収穫時期の判断が非常に容易であることです。

一般的なメロンは、収穫のタイミングを見極めるのが難しい点がありますが、ムーンライトメロンは果皮の色が緑色から黄色へと変化することで、収穫が近いことを教えてくれます。

果実全体がきれいな黄色になった時が食べごろのサインとなり、収穫で失敗するリスクを大幅に減らすことができます。

この分かりやすさは、初心者にとって非常に大きなメリットです。

また、栽培の手間が比較的かからない点も魅力の一つです。

厳密な整枝をしなくても、放任栽培に近い形で育てても糖度が高くなりやすく、安定した収穫量が期待できます。

もちろん、丁寧に整枝を行えば、さらに糖度が高く、1玉あたり1.8kgほどの大きな果実を育てることも可能です。

食味も優れており、糖度は高いもので18度以上にもなります。果肉は白緑色で、なめらかでとろけるような舌触りが特徴です。

果汁も豊富で、後味はすっきりとしているため、質の高い味わいを楽しむことができます。

収穫後の日持ちが良いという特性もあり、すぐに食べきれない場合でも安心です。

育てやすさ、収穫の分かりやすさ、そして優れた食味を兼ね備えた「ムーンライトメロン」は、家庭菜園でネットメロンに挑戦してみたい方に最適な品種の一つと考えられます。

プリンスメロンの収穫時期と栽培のコツ

  • プリンスメロンの収穫時期は交配後40~45日が目安

  • 最も確実な収穫サインはヘタの付け根にできる離層(ひび割れ)

  • 果実から甘い香りが強くなるのも収穫が近い合図

  • 収穫が早すぎると糖度不足でまずいメロンになる

  • 収穫が遅れると過熟で苦味が出ることがある

  • 追熟で糖度は上がらないため収穫タイミングが最も重要

  • プリンスメロンはマクワウリと西洋メロンの交配種

  • 病気に比較的強く家庭菜園に向いている

  • プランター栽培の場合は深さ30cm以上の大型容器を選ぶ

  • 水はけと日当たりの良い場所で管理する

  • 雨に当てると病気になりやすいため軒下などが理想

  • 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与える

  • 親づるは本葉5~6枚で摘心し子づるを伸ばす

  • 孫づるに着果させるため人工授粉を行うと確実

  • 栽培で迷ったら育てやすい品種から始めるのも一つの方法

 
 
 
 
 
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