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ウォーキング10kmに挑戦したい!注意点と完歩のコツを解説

ウォーキングで10kmという距離に挑戦しようと考えているけれど、実際にどれくらいのカロリーを消費するのか、時間はどのくらいかかるのか、そして本当にダイエット効果があるのか、気になる点は多いのではないでしょうか。

ウォーキング10kmの消費カロリーや、適切なウォーキングシューズで10kmを歩くこと、ウォーキングを2時間行うのは歩きすぎではないか、といった不安や、毎日のウォーキングで体に起こる10の変化とは具体的にどのようなものか、さらには歩きすぎが早死に繋がるという話は本当なのか、10キロ歩くのはきついと感じるのではないか、ウォーキングで痩せ始める時期はいつ頃なのか、など様々な疑問が浮かんでいるかもしれません。

この記事では、ウォーキング10kmの消費カロリーから、適切なウォーキング時間、ダイエットへの影響、さらには体に起こる変化や注意点まで、あなたの疑問を解消し、10kmウォーキングへの挑戦をサポートします。

この記事を読むことで、以下の点について理解を深めることができます。

ポイント

  • ウォーキング10kmの消費カロリーや所要時間の目安

  • ウォーキング10kmのダイエット効果と痩せ始める時期

  • 10kmを安全かつ効果的に歩くための注意点やシューズ選び

  • 無理なくウォーキング10kmを楽しみ、継続するためのコツ

ウォーキング10kmの効果と基礎知識

  • ウォーキング10km消費カロリーはどれくらい?

  • ウォーキング10kmにかかる平均的な時間

  • ウォーキング10kmはダイエットになる?

  • ウォーキングで痩せ始める時期の目安

  • 毎日のウォーキングで体に起こる10の変化を知りたい

ウォーキング10km消費カロリーはどれくらい?

ウォーキングで10kmを歩いた際に消費されるカロリーは、歩く人の体重、歩行速度、コースの地形、さらには気温や個人の代謝能力によって変動します。

そのため、正確な数値を一概に示すことは難しいですが、おおよその目安を把握することは可能です。

消費カロリーを計算する一般的な指標として「METs(メッツ)」が用いられます。

METsは運動強度を示す単位で、安静に座っている状態を1METsとし、様々な活動がその何倍のエネルギーを消費するかを表します。

普通の速さでのウォーキング(時速4.5~5.1km程度)は、一般的に3.5METsに相当するとされています。

このMETs値を使って、消費カロリーは以下の計算式で概算できます。

消費カロリー(kcal) = METs × 体重(kg) × 運動時間(時間) × 1.05

例えば、体重60kgの人が時速5kmで10kmを2時間かけて歩いた場合、消費カロリーは「3.5METs × 60kg × 2時間 × 1.05 = 441kcal」と計算されます。

体重50kgの人であれば約367.5kcal、体重70kgの人であれば約514.5kcalとなります。

体重

歩行速度(METs)

10km所要時間(目安)

消費カロリー(目安)

50kg

ややゆっくり(3.2km/h, 2.8METs)

約3時間8分

約441kcal

50kg

普通の速さ(4.8km/h, 3.5METs)

約2時間5分

約367.5kcal

50kg

速い(5.6km/h, 4.3METs)

約1時間47分

約407.5kcal

60kg

ややゆっくり(3.2km/h, 2.8METs)

約3時間8分

約529.2kcal

60kg

普通の速さ(4.8km/h, 3.5METs)

約2時間5分

約441kcal

60kg

速い(5.6km/h, 4.3METs)

約1時間47分

約489kcal

70kg

ややゆっくり(3.2km/h, 2.8METs)

約3時間8分

約617.4kcal

70kg

普通の速さ(4.8km/h, 3.5METs)

約2時間5分

約514.5kcal

70kg

速い(5.6km/h, 4.3METs)

約1時間47分

約570.5kcal

※所要時間は目安であり、休憩時間は含みません。消費カロリーもあくまで概算です。

消費カロリーをより多くしたい場合は、歩く速度を上げる、坂道や階段を含むコースを選ぶ、腕を大きく振って歩くといった工夫が考えられます。

ただし、無理なペースは怪我のリスクを高めるため、自身の体力レベルに合わせて、楽しみながら継続できる範囲で行うことが肝心です。

ウォーキング10kmにかかる平均的な時間

ウォーキングで10kmという距離を歩破するのに要する時間は、個人の歩行スピード、体力レベル、途中で取る休憩の頻度や長さ、そして選択するコースの地形(平坦か坂道が多いかなど)によって大きく変動します。

したがって、一律に「何時間かかる」と断言することはできませんが、一般的な目安を示すことはできます。

健康な成人の方が、特に急がず普通のペース(時速4km~5km程度)で歩いた場合、1kmを歩くのにおおよそ12分から15分かかるとされています。

この数値を基に計算すると、10kmを歩くのにかかる時間は以下のようになります。

  • 1kmあたり12分で歩く場合:12分 × 10km = 120分(2時間)

  • 1kmあたり15分で歩く場合:15分 × 10km = 150分(2時間30分)

もし、ウォーキングに慣れていて、やや早めのペース(時速6km程度)で歩ける方であれば、1kmを10分で進むことも可能です。

この場合、10kmの所要時間は約100分(1時間40分)となります。

しかし、これはあくまで連続して歩き続けた場合の計算であり、実際には信号待ちの時間や、水分補給のための短い休憩、景色の良い場所での小休止なども考慮に入れる必要があります。

特に長距離を歩く際には、適度な休憩を挟むことが、体力の維持や怪我の予防に繋がります。

ウォーキング初心者の方が10kmに挑戦する場合は、時間に十分な余裕を持った計画を立てることが大切です。

最初から速いペースを目指すのではなく、自分が楽に会話を続けられる程度のペースを保ち、一定のリズムで歩き続けることを目標にしましょう。

途中で体調に異変を感じたり、足に痛みが出たりした場合には、無理をせずに休憩を取る、あるいはその日は中断するといった判断も必要です。

安全に楽しく10kmを歩くためには、ご自身の体の声を聞きながら、計画的に取り組むことが求められます。

ウォーキング10kmはダイエットになる?

ウォーキングで10kmを歩くことは、ダイエットを目指す上で効果的なアプローチの一つと考えられます。

この理由は、ウォーキングが有酸素運動であること、そして10kmというある程度の距離を歩くことによって、持続的にカロリーを消費できる点にあります。

有酸素運動は、運動中に酸素を体内に取り込みながら、蓄えられた脂肪をエネルギー源として利用する運動です。

そのため、継続的に行うことで体脂肪の減少が期待できます。

ウォーキングは、ジョギングやランニングといった他の有酸素運動と比較して、膝や腰など体への衝撃が少なく、運動習慣があまりない方でも始めやすく、長時間続けやすいという利点があります。

10kmという距離を歩けば、1回の運動で数百キロカロリーを消費することが見込めるため、これを積み重ねることでダイエット効果に繋がるのです。

ダイエット効果をより高めるためには、いくつかのポイントを意識することが有効です。

まず、最も大切なのは「継続」です。ダイエット効果は、数回歩いただけですぐに顕著に現れるものではありません。

週に数回など、定期的にウォーキングを続けることで、徐々に体が変化していきます。

次に、歩く際の「ペース」も考慮に入れると良いでしょう。

脂肪燃焼を効率的に行うためには、ただゆっくり歩くのではなく、少し息が弾み、心拍数がやや上がる程度のペースで歩くことが推奨されます。

また、「正しいフォーム」で歩くことも、エネルギー消費を高め、体への負担を軽減する上で役立ちます。

背筋をまっすぐ伸ばし、視線は前方に向け、腕をリズミカルに振って歩くことで、より多くの筋肉を使い、運動効果を高めることができます。

さらに、ウォーキングだけに頼るのではなく、「食事管理」と組み合わせることが、ダイエット成功の鍵となります。

いくら運動でカロリーを消費しても、摂取カロリーがそれを大幅に上回っていては、体重減少には結びつきにくいです。

バランスの取れた食事を心がけ、摂取カロリーにも意識を向けることが求められます。 加えて、ウォーキングと並行して「筋力トレーニング」を取り入れると、筋肉量が増加し、基礎代謝が向上します。

基礎代謝が上がると、運動をしていない安静時でも消費されるカロリー量が増えるため、痩せやすく、そしてリバウンドしにくい体質づくりに貢献します。

ただし、10kmという距離は、特に運動経験の少ない方や体力に自信のない方にとっては、大きな負担となる可能性もあります。

最初から無理をして長距離に挑戦するのではなく、まずは短い距離からスタートし、徐々に距離や時間を延ばしていくという段階的なアプローチが、怪我を防ぎ、ウォーキングを長く続けるための秘訣です。

体重が目に見えて減少し始めるまでには時間がかかることを理解し、焦らず、楽しみながら取り組む姿勢が大切です。

ウォーキングで痩せ始める時期の目安

ウォーキングを始めてから、実際に「痩せ始めた」と実感できるまでの期間は、個人の体質、ウォーキングを行う頻度や強度(歩く速さ、距離)、食生活の内容、そして運動開始前の体重や体脂肪率など、非常に多くの要因によって左右されます。

そのため、一概に「何ヶ月後から」と明確な時期を断言することは難しいのが実情です。

しかし、一般的に言われている目安としては、定期的なウォーキングを継続して、おおよそ1ヶ月から3ヶ月程度で何らかの体の変化を感じ始める方が多いようです。

この期間に、体脂肪が少しずつ燃焼され始め、同時に筋肉も徐々に引き締まってくるため、体重の数値だけでなく、見た目や体感にも変化が現れることがあります。

痩せ始める体の部位にも、ある程度の傾向が見られることがあります。

ウォーキングは主に下半身の筋肉を使う運動であるため、多くの場合、最初に変化を感じやすいのは足首やふくらはぎ、太ももといった下半身です。

これらの部位がスッキリしてきた、引き締まってきたと感じることが、痩せ始めのサインの一つかもしれません。

次に、正しいフォームで腕をしっかりと振って歩くことを意識していれば、二の腕や背中周りの脂肪も燃焼されやすくなり、これらの部位の変化を感じることもあります。

お腹周りの脂肪は、比較的落ちにくいとされる部位ですが、ウォーキングを粘り強く続け、全体的な体脂肪率が減少してくると、徐々にお腹周りもスッキリしてくることが期待できます。

痩せ始めのサインは、体重計の数値だけに限りません。

例えば、「以前着ていたズボンが少しゆるくなった」「体のラインがなんとなく引き締まってきたように鏡で感じる」「体が軽く感じられるようになった」「階段の上り下りが以前より楽になった」といった体感的な変化も、効果が現れ始めている証拠と考えられます。

これらの小さな変化を見逃さずに捉え、モチベーションを維持していくことが、ウォーキングを継続し、目標を達成するためには非常に大切です。

短期間で劇的な効果を求めるのではなく、焦らず、長期的な視点で健康的な体づくりを目指す姿勢が、リバウンドを防ぎ、持続的な成果へと繋がります。

もし、なかなか効果が実感できないと感じる場合は、ウォーキングのやり方(フォーム、歩く速さ、時間、頻度など)や、日々の食生活の内容を見直してみることも有効な手段の一つです。

毎日のウォーキングで体に起こる10の変化を知りたい

毎日のウォーキングを習慣にすることで、私たちの体には多岐にわたる良い変化が期待できます。

これらの効果は、ウォーキングの強度、時間、継続期間、そして個人の体質や生活習慣によって現れ方が異なりますが、代表的な10の変化について解説します。

  1. 代謝の向上と体脂肪の燃焼促進: ウォーキングは有酸素運動の代表例であり、継続することで筋肉量が維持・向上し、基礎代謝が上がる効果が期待されます。基礎代謝が活発になると、安静時のエネルギー消費量も増えるため、脂肪が燃焼しやすく、太りにくい体質へと変化していく可能性があります。

  2. 心肺機能の強化: 定期的なウォーキングは心臓や肺の機能を高め、全身への酸素供給能力を向上させます。これにより、持久力がつき、日常生活で疲れにくくなるなどの効果が実感できることがあります。

  3. 血糖値のコントロール改善: ウォーキングは、血液中のブドウ糖をエネルギーとして利用するため、血糖値の上昇を抑える効果があります。特に食後のウォーキングは、血糖値の急激なスパイクを防ぐのに役立ち、糖尿病の予防や管理に有効とされています。

  4. 血圧の安定化: 適度な有酸素運動は、血管の柔軟性を高め、血流を改善することで、高血圧の予防や改善に繋がると言われています。ウォーキングは、無理なく続けられる血圧コントロール手段の一つです。

  5. 脂質異常症の改善: ウォーキングは、血液中の中性脂肪を減らし、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす効果が期待できます。これにより、動脈硬化のリスクを低減し、脂質異常症の改善に貢献します。

  6. 骨の健康維持・骨粗しょう症予防: 地面を踏みしめるウォーキングの動作は、骨に適度な刺激を与え、骨の形成を促し骨密度を維持するのに役立ちます。特に、カルシウムの吸収を助けるビタミンDの生成に必要な日光を浴びながら行うウォーキングは効果的です。

  7. ストレス軽減と精神的安定: リズミカルなウォーキングは、セロトニンやエンドルフィンといった、気分を高揚させたりリラックスさせたりする脳内物質の分泌を促します。自然の中を歩くことは特にリフレッシュ効果が高く、精神的な安定やストレスの軽減に繋がります。

  8. 睡眠の質の向上: 日中に適度な運動をすることで、体内時計が整い、夜間の睡眠の質が向上することが期待できます。特に朝のウォーキングは、生活リズムを整えるのに効果的です。

  9. 消化機能の改善と便秘解消: ウォーキングは、腸の蠕動運動を活発にし、消化吸収を助ける効果があります。これにより、便秘の解消や予防に繋がることがあります。

  10. 認知機能の維持・向上: ウォーキングによって脳への血流が増加し、脳細胞が活性化されることで、記憶力や集中力といった認知機能の維持・向上に役立つと考えられています。新しいルートを歩いたり、景色を楽しんだりすることも脳への良い刺激となります。

これらの変化は、一朝一夕に現れるものではなく、日々の積み重ねによって徐々に実感できるようになるものです。

焦らず、楽しみながらウォーキングを生活の一部として取り入れることが、これらの恩恵を受けるための鍵となります。

ウォーキング10kmに挑戦!注意点とコツ

  • 10キロ歩くのはきつい?完歩のコツ

  • ウォーキング2時間、歩きすぎの影響は?

  • 歩きすぎは早死に繋がる?適切な距離

  • ウォーキングシューズ10km用の選び方

  • 10kmウォーキングと摂取カロリーの管理

  • ウォーキング10kmへの挑戦

10キロ歩くのはきつい?完歩のコツ

10kmという距離を歩くことは、特に普段あまり運動をしていない方やウォーキングを始めたばかりの方にとっては、「きつい」と感じられるかもしれません。

実際に、体力的な負担はもちろん、精神的な持続力も求められる距離です。

しかし、適切な準備といくつかのコツを押さえることで、完歩の達成感を味わうことは十分に可能です。

多くの方が「きつい」と感じる主な理由としては、まず単純な体力不足が挙げられます。

長距離を歩き続けるための持久力や、体を支える筋力が不足していると、途中で足が重くなったり、息が上がったりしやすくなります。

また、最初から速すぎるペースで歩いてしまうと、後半にエネルギー切れを起こし、ペースを維持できなくなることもあります。

不適切なシューズや動きにくい服装も、疲労を早めたり、靴擦れやマメといった足のトラブルを引き起こしたりする原因となり得ます。

長時間の運動では、適切な水分補給や、場合によってはエネルギー補給も欠かせません。

これらが不足すると、脱水症状や低血糖状態に陥るリスクも考えられます。

さらに、「10kmも歩き通せるだろうか」という精神的な不安感が、実際の疲労感を増幅させてしまうことも少なくありません。

では、これらの「きつさ」を乗り越え、10kmを完歩するためにはどのようなコツがあるのでしょうか。

まず、事前のトレーニングが非常に有効です。

いきなり10kmに挑戦するのではなく、最初は3km、次に5km、そして7kmといったように、徐々に歩く距離を伸ばしていく練習をしましょう。

週に数回のウォーキングを習慣にし、段階的に距離を増やしていくことで、体が長距離歩行に慣れていきます。

次に、当日のペース設定です。スタート時は特に、会話ができる程度の楽なペースで歩き始めることが肝心です。

体があたたまり、調子が出てきたとしても、急にペースを上げすぎず、一定のリズムを保つことを意識しましょう。

後半にまだ余力があれば、少しペースを上げてみる、というくらいの心持ちで臨むのが良いでしょう。

正しいフォームで歩くことも、疲労を軽減し、効率よく進むためには大切です。

背筋を自然に伸ばし、顎を軽く引き、視線は少し遠くへ向けます。

腕は肘を軽く曲げ、肩の力を抜いてリズミカルに振ることで、推進力が生まれやすくなります。

そして、装備の選択も無視できません。クッション性があり、自分の足の形やサイズにしっかりとフィットするウォーキングシューズを選びましょう。

ウェアは、汗をかいてもすぐに乾きやすい吸汗速乾性の素材で、動きを妨げないものが適しています。

ウォーキング中は、喉が渇いたと感じる前に、こまめに水分を補給することが脱水症状を防ぐ上で非常に大切です。

少量ずつ、定期的に飲むように心がけましょう。

10kmという距離であれば、途中で軽くエネルギー補給ができるもの、例えばエナジーゼリーや消化の良いバナナなどを携帯しておくと、エネルギー切れを防ぐのに役立ちます。

無理は禁物です。

疲れたと感じたら、我慢せずに適度に休憩を取りましょう。

短い休憩でも、足を休ませたり、軽くストレッチをしたりすることで、リフレッシュできます。

明確な目標を持つこと、そして「自分ならできる」という前向きな気持ちで臨むことは、精神的な大きな支えとなります。

「あの角まで行ったら少し休もう」「あと何キロだ」といった小さな目標を積み重ねていくのも効果的です。

もし一人で歩くのが心細い場合は、友人や家族と一緒に挑戦するのも良い方法です。

お互いに励まし合いながら歩くことで、モチベーションを維持しやすくなります。

10kmウォーキングは、決して楽な挑戦ではありませんが、完歩した時の達成感は格別です。

焦らず、ご自身のペースを守り、楽しみながら取り組んでみてください。

ウォーキング2時間、歩きすぎの影響は?

ウォーキングを2時間行うことが「歩きすぎ」に該当するかどうかは、一概には言えません。

個人の体力レベル、日頃の運動習慣、その日の体調、ウォーキングの強度(速さやコースの起伏)、そして頻度によって、2時間という運動時間が体に与える影響は大きく異なるからです。

2時間程度のウォーキングには、確かに多くのメリットが期待できます。

例えば、長時間の有酸素運動となるため、消費カロリーが高く、ダイエット効果が期待できるでしょう。

また、心臓や肺の機能が鍛えられ、持久力の向上にも繋がります。

自然の中などをゆっくりと時間をかけて歩くことは、精神的なリフレッシュ効果やストレス解消にも役立つことがあります。

しかしながら、特に運動に慣れていない方や、体力に自信がない方がいきなり2時間のウォーキングを行う場合、あるいは体調が万全でない日に無理をしてしまうと、体にネガティブな影響が出る可能性も考慮しなくてはなりません。

最も懸念されるのは、関節への過度な負担です。

長時間、同じ動作を繰り返すことは、膝や足首、股関節といった関節にストレスをかけ、痛みや炎症を引き起こすリスクを高めます。

特に、硬いアスファルトの上を長時間歩く場合は、衝撃が直接関節に伝わりやすいため注意が必要です。

筋肉の過度な疲労も考えられます。

体が十分に回復する前に長時間の運動を繰り返すと、筋肉疲労が蓄積し、回復に時間がかかるようになることがあります。

これが慢性化すると、常に体がだるい、パフォーマンスが上がらないといった状態に陥ることもあり得ます。

また、長時間の歩行は、靴擦れやマメ、足底筋膜炎といった足のトラブルを誘発しやすくなります。

これらは痛みを伴い、ウォーキングの継続を困難にする可能性があります。

さらに、体の回復能力を超えるほどの運動を続けると、オーバートレーニングの状態になることもあります。

オーバートレーニングは、免疫力の低下を招き風邪をひきやすくなったり、睡眠の質が悪化したり、食欲がなくなったりと、様々な不調を引き起こす可能性があります。

時間的な制約も無視できません。

2時間という時間は、忙しい日常生活の中でコンスタントに確保するのが難しい場合もあり、それがストレスとなって継続の妨げになることも考えられます。

ご自身にとって2時間のウォーキングが適切かどうかを見極めるためには、ウォーキング後の体の状態を注意深く観察することが大切です。

翌日に過度な疲労感が残っていないか、筋肉痛がひどすぎないか、関節に痛みが出ていないかなどを確認しましょう。

また、ウォーキング自体を楽しめているかどうかも重要な指標です。

もしウォーキングが苦痛に感じられるようであれば、時間や頻度、強度を見直す必要があるかもしれません。

安全かつ効果的にウォーキングを続けるためには、最初から長時間を目指すのではなく、短い時間からスタートし、体が運動に慣れてきたら徐々に時間を延ばしていくという段階的なアプローチが推奨されます。

そして、毎日長時間歩くのではなく、週に数日は休息日を設けて、体をしっかりと休ませることも、長期的な継続と健康効果のためには不可欠です。

歩きすぎは早死に繋がる?適切な距離

「歩きすぎると早死にする」というようなセンセーショナルな言説は、科学的な根拠に乏しく、一般的には誤解を招く表現と言えます。

むしろ、数多くの研究が、適度なウォーキングを含む身体活動が健康寿命を延伸し、様々な疾患のリスクを低減することを示しています。

しかしながら、「何事も適度が大切」という原則は運動にも当てはまります。

極端に過度な運動、例えばプロのアスリートが行うような非常に高強度のトレーニングや、一般の人が自身の体力レベルを大幅に超えるような無謀な運動を長期間続けた場合には、体に負担がかかり、かえって健康を害する可能性もゼロではありません。

過度な運動が体に及ぼす潜在的なリスクとしては、以下のような点が考えられます。 一つは、免疫機能の一時的な低下です。

非常に激しい運動や、極端に長時間の運動の直後には、免疫細胞の働きが一時的に抑制されることがあり、このタイミングで感染症にかかりやすくなるという報告があります。

また、心血管系への過度な負担も稀に指摘されることがあります。

ただし、これは主に持久系競技のトップアスリートなど、極めて高いレベルで長時間の高強度運動を行う場合に限られることが多く、一般的なウォーキングの範囲で心配する必要はほとんどないでしょう。

運動中は体内で活性酸素が多く発生しますが、適度な運動であれば、私たちの体に備わっている抗酸化システムがこれを処理してくれます。

しかし、過度な運動が慢性的に続くと、活性酸素が処理しきれずに蓄積し、細胞を傷つけ、老化を早めたり、様々な生活習慣病のリスクを高めたりする可能性が示唆されています。

そして、最も身近なリスクとしては、怪我の発生です。

歩きすぎ、つまり自分の体力や関節の耐久力を超えるような長距離・長時間のウォーキングは、膝や足首、股関節といった関節や、筋肉、腱への負担を増大させ、疲労骨折、腱鞘炎、関節炎などの怪我を引き起こすリスクを高めます。

では、健康を維持し、病気を予防するために適切なウォーキングの距離や歩数はどの程度なのでしょうか。

多くの健康指針では、具体的な「上限」を設けるよりも、「最低限これくらいは活動しましょう」という推奨値が示されています。

例えば、日本の厚生労働省が推進する「健康日本21」では、成人に対して1日あたり8,000歩程度の歩行が推奨されています。

また、群馬県中之条町で行われた大規模な疫学調査「中之条研究」では、1日8,000歩、そのうち中強度の活動(早歩きなど、やや息が弾む程度の運動)を20分行うことが、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の予防や、うつ病、認知症のリスク低減に効果的であるという結果が示されています。

この研究では、1日1万2,000歩を超えても、さらなる健康効果の上乗せはあまり見られなかったとも報告されており、「多ければ多いほど良い」というわけではない可能性を示唆しています。

大切なのは、ご自身の年齢、体力レベル、健康状態に合わせて、無理のない範囲でウォーキングを楽しみながら継続することです。

他人の基準や「〇〇歩歩かなければならない」という強迫観念にとらわれず、自分の体の声を聞きながら、心地よいと感じる範囲で活動量を調整することが、長期的な健康増進に繋がります。

ウォーキングシューズ10km用の選び方

10kmという距離を快適に、そして安全にウォーキングするためには、適切なウォーキングシューズを選ぶことが非常に大切です。

足に合わないシューズや、長距離歩行に適していないシューズを選んでしまうと、靴擦れやマメ、膝や腰の痛みといったトラブルを引き起こし、せっかくのウォーキングが苦痛なものになってしまう可能性があります。

10kmウォーキング用のシューズを選ぶ際に特に注目したいポイントは以下の通りです。

  1. クッション性: 長距離を歩くと、着地のたびに足や膝に関節に衝撃がかかります。ミッドソール(靴底の中間層)に十分な厚みがあり、衝撃吸収性に優れた素材(EVAやゲル、エアなど)が使われているシューズを選ぶことで、これらの衝撃を和らげ、足腰への負担を軽減することができます。

  2. フィット感: シューズが足にしっかりとフィットしていることは、安定した歩行とトラブル防止のために不可欠です。つま先部分には適度な余裕(指が動かせる程度、目安として1cm前後)があり、かかと部分はしっかりとホールドされ、歩行中に足が靴の中で前後左右にずれないものを選びましょう。甲の部分は、靴紐やベルトで締め具合を調整できるものが望ましいです。

  3. 安定性: かかと周りがしっかりとした作りのシューズや、ソールに適度な硬さがあり、着地から蹴り出しまでの一連の足の動きをスムーズにサポートしてくれるシューズは、歩行時のブレを抑え、安定した歩きを助けます。特に、足首が内側に倒れ込みやすい(オーバープロネーション)傾向のある方は、安定性を高める機能がついたモデルを検討するのも良いでしょう。

  4. 軽量性: シューズが重すぎると、一歩一歩の足運びが負担になり、長距離を歩くうちに疲労が蓄積しやすくなります。ある程度のクッション性や安定性を確保しつつも、できるだけ軽量なモデルを選ぶと、足の負担を軽減できます。

  5. 通気性: 長時間歩くと足は汗をかきやすくなります。アッパー(靴の甲の部分)の素材がメッシュなど通気性の良いものであれば、靴内部の蒸れを軽減し、快適な状態を保ちやすくなります。これは、マメなどのスキントラブルの予防にも繋がります。

  6. ソールの屈曲性と耐久性: アウトソール(靴底の地面に接する部分)は、足の自然な動きに合わせてスムーズに曲がる屈曲性が求められます。また、10kmという距離を繰り返し歩くことを考えると、耐摩耗性に優れた素材であることも大切です。

実際にシューズを選ぶ際には、必ず両足で試し履きをし、店内を少し歩いてみることが重要です。

できれば、普段ウォーキングをする際に履く靴下を持参して試着すると、より正確なフィット感を確認できます。

夕方は足がむくみやすい時間帯なので、この時間に試着するのも一つの方法です。 「10km用」と明確に謳われている製品でなくても、上記のポイントを満たしていれば、快適なウォーキングをサポートしてくれるでしょう。

ランニングシューズの中にも、クッション性が高くウォーキングに適したものがありますが、ランニング専用の薄底で反発性の高いモデルは、ウォーキングには不向きな場合があるので注意が必要です。

専門店のスタッフに相談しながら、自分の足と目的に合った一足を見つけることをお勧めします。

10kmウォーキングと摂取カロリーの管理

10kmのウォーキングをダイエット目的で行う場合、運動による消費カロリーだけでなく、日々の摂取カロリーを適切に管理することが、目標達成のためには不可欠です。

いくら長距離を歩いてカロリーを消費しても、それを上回るカロリーを食事から摂取していては、体重減少には繋がりにくいからです。

まず、ウォーキングで消費できるカロリーを把握しておくことが一つの目安になります。

前述の通り、体重60kgの人が時速5kmで10kmを2時間かけて歩いた場合の消費カロリーは約441kcalです。

これは、おにぎり約2個分、または食パン(6枚切り)約2.5枚分に相当します。

この消費カロリーを念頭に置きつつ、食事内容を見直すことが大切です。

摂取カロリーを管理する上で重要なのは、単に食事の量を減らすということだけではありません。

栄養バランスの取れた食事を心がけることが、健康的なダイエットには欠かせません。

タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素に加え、ビタミンやミネラル、食物繊維などをバランス良く摂取することで、体の機能を正常に保ち、代謝をスムーズに行うことができます。

特に、ウォーキングで筋肉を使った後は、筋肉の修復と成長のためにタンパク質を適切に摂取することが推奨されます。鶏むね肉や魚、大豆製品などが良質なタンパク源となります。

ウォーキングを行うタイミングと食事のタイミングも考慮すると良いでしょう。

一般的に、空腹時に有酸素運動を行うと、体脂肪がエネルギーとして使われやすいと言われています。

そのため、朝食前や、食後数時間経ってからウォーキングを行うのが効果的かもしれません。

ただし、極度の空腹状態での長時間の運動は低血糖を引き起こすリスクもあるため、軽くバナナを食べるなど、少量の糖質を補給してから行うのも一つの方法です。

ウォーキング後は、消費したエネルギーと栄養素を補給するために、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。

特に、運動後30分~1時間以内は「ゴールデンタイム」とも呼ばれ、栄養素が吸収されやすいタイミングとされています。

水分補給も忘れてはいけません。

ウォーキング中はこまめに水分を摂り、脱水症状を防ぐことが重要です。

糖分の多いスポーツドリンクの飲みすぎは、摂取カロリーを増やしてしまう可能性があるので、水やお茶を基本とし、長時間の運動で大量に汗をかく場合は、電解質も補給できるスポーツドリンクを適度に利用するのが良いでしょう。

「運動したから、たくさん食べても大丈夫」という考え方は、ダイエットにおいては避けるべきです。

ウォーキングによる消費カロリーを過信せず、日々の食事内容と量に意識を向け、摂取カロリーが消費カロリーを適度に下回る状態(カロリーデフィシット)を作り出すことが、体重減少への道筋となります。

記録アプリなどを活用して、食事内容や摂取カロリーを記録してみるのも、自己管理の一助となるでしょう。

ウォーキング10kmへの挑戦

  • ウォーキング10kmの消費カロリーは体重や速度で変動する

  • 10km歩く時間は平均2時間から2時間半程度が目安

  • ウォーキング10kmは継続すればダイエット効果が期待できる

  • 痩せ始める時期は個人差があるが1ヶ月から3ヶ月程度

  • 毎日のウォーキングは心身に多くの良い変化をもたらす

  • 10kmがきついと感じる場合は段階的に距離を伸ばす

  • ペース配分と正しいフォームが完歩のコツ

  • ウォーキング2時間は体力や目的に応じて判断する

  • 過度な歩きすぎは関節や筋肉に負担をかける可能性

  • 「歩きすぎで早死に」は極端な説で適度な運動が健康に良い

  • 健康維持には1日8000歩、中強度運動20分が目安とされる

  • 10kmウォーキングにはクッション性とフィット感のあるシューズを選ぶ

  • ダイエット目的なら摂取カロリーの管理が不可欠

  • 無理のない計画と準備で10kmウォーキングは達成可能

  • 楽しみながら継続することが最も大切

 
 
 
 
 
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